飛べ!100年の夢 日本の航空・宇宙100年記念 空と宇宙展 国立科学博物館
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1960年代からの日本の宇宙開発
6.「未来の宇宙へ」 1960年代からの日本の宇宙開発
1954年、日本の宇宙開発の幕開けとなるペンシルロケットの開発が東京大学の糸川英夫氏を中心に開始され、水平発射実験が行われました。これ以降、ベビーロケット、Κ〈カッパ〉ロケットなどが開発されていきます。1970年には日本初の人工衛星となる「おおすみ」がL(ラムダ)ロケットにより打ち上げられ、日本はソ連、米国、フランスに次いで世界で4番目に人工衛星を打ち上げた国となりました。日本の宇宙開発は、軍事とは無関係に発展し、独自の打ち上げロケット開発、科学衛星/実用衛星の開発、各種探査機の開発など、世界の最高水準にあります。
「空と宇宙展」では、ロケットや人工衛星の実物や模型、写真の展示を通して日本の宇宙開発の歴史を辿りながら、小惑星探査機「はやぶさ」の快挙をクローズアップするとともに、金星に向かって宇宙航行をしている「イカロス」「あかつき」などについても最新情報を発信していきます。
クローズアップ 「ペンシルロケットと日本初の人工衛星おおすみ」
日本の宇宙開発黎明期の記録を展示します。
[主な展示物]
○ペンシルロケット(実物)
○おおすみ(予備機実物、日本初の人工衛星)
○ベビーロケット
ペンシルロケット(C)JAXA
ペンシルロケット©JAXA
おおすみ(C)JAXA
おおすみ©JAXA

クローズアップ 「宇宙航行の推進力」
小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンや宇宙ヨット「イカロス」のソーラー電力セイルに繋がる、前世代の衛星用推進力の開発の歴史を展示します。
○KOMABA1号(実物、プラズマエンジン)
○YOSHINO-1(実物、マイクロ波イオンエンジン初号機)

クローズアップ 「お帰りなさい!!はやぶさ」
小惑星探査機「はやぶさ」に関する大規模展示を実現!!
自律宇宙航行ロボットである小惑星探査機「はやぶさ」は、2003年5月9日の打ち上げから2年4ヶ月後の2005年9月、火星軌道の内側を回る小惑星「イトカワ」に到達しました。同年11月イトカワへの接地に成功、サンプル採取実験を行いました。
その後、数々のトラブルを乗り越え、打ち上げから約7年の歳月をかけて約60億キロの太陽系空間の航行を実現しました。2010年6月13日、「はやぶさ」は地球へ見事帰還。地球に向けてイトカワ地表面のサンプルを収めたカプセルを射出し、再突入カプセルは無事に地表面に落下、回収されましたが、「はやぶさ」本体は大気圏突入時に燃え尽きてしまいました。
本展覧会では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との連携で、2010年6月に帰還した、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大モデルの展示をはじめ、「はやぶさ」プロジェクトの魅力を一堂に紹介します。
[主な展示物]
○小惑星探査機「はやぶさ」 実物大モデル
○小惑星サンプルリターン計画書
○サンプラーホーンのプロトモデル
○ヒートシールド耐熱試験材料
○20N級二液スラスタ
○小惑星探査用レーザー高度計の受信望遠鏡
○方探アンテナ
○ミネルバフライトモデルバックアップ
○イオンエンジン運用日誌
など、「はやぶさ」開発と運用のための貴重な資料を展示します。

小惑星探査機「はやぶさ」(画像提供:池下章裕)
小惑星探査機「はやぶさ」
[画像提供:池下章裕]

クローズアップ 「広がる惑星探査計画」
2010年代の宇宙開発・宇宙利用の最新情報を発信します。宇宙ヨット「イカロス」、金星探査機「あかつき」、準天頂衛星「みちびき」などをクローズアップします。「イカロス」の14メートルにおよぶ大きさのセイルも展開中です。
[主な展示物]
○「イカロス」ソーラー電力セイル1/4ペタルフライトスペア
○「イカロス」セイル展開機構プロトタイプモデル
○「あかつき」 500N級セラミックスラスタ
○準天頂衛星初号機「みちびき」1/4模型
○HTV 1/10カットモデル

金星探査機「あかつき」(画像提供:池下章裕)
金星探査機「あかつき」
[画像提供:池下章裕]
小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」©JAXA
小型ソーラー電力セイル実証機
「イカロス」©JAXA

HTV(C)JAXA
HTV©JAXA
準天頂衛星初号機「みちびき」(C)JAXA
準天頂衛星初号機「みちびき」©JAXA